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航海日誌


by pacific_project
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料理

先週、先々週と続けて、休日に家で料理をつくった。
久しぶりのせいか、包丁を握る手つきがおぼつかなくなっている。
台所のどこになにがあるかすらわかってない。だめな感じだ。
でも、だんだん慣れる。慣れれば、だいじょうぶ。

ぜんぶ、家にあるものでつくった。
料理本などを見たが、足りないものがたくさんあり、てきとうに代用する。
鶏がらスープ? 本だしでいいだろう。
ショウガ? チューブ入りショウガ。
木綿豆腐ってあるけど、絹ごししかないや、とか。
ちょっとずつ、あるべき正しい姿からずれていく。
でも、だましだまし、味を整える。

炒めものに塩こしょうを振っている横で、味噌汁のなべに火をかける。
野菜の残りを冷蔵庫へしまってからまな板をサーっと洗い、
皿や箸を人数ぶん用意。
焼き魚を裏返したとき、ご飯の炊けた音がする。
それぞれの動作が、ぜんぶ一つながりになる。
なかなか、うまくできた。よかった、よかった。

思い出した。こないだ、新人賞を獲った二十代の方の小説を読んだのだが、
そこに、部屋に転がりこんできた、本物だかニセモノだかわからない弟に、
主人公が肉野菜炒めどんぶりを作ってやる、という場面があり、妙によかった。
一人暮らしをはじめて最初につくったのは肉野菜炒めだったことを、
リアルに思い出した。あと、チャーハンとか。
作者は、じつは料理人らしい。
だからきっと、洗練された料理のことも、書こうと思えば書けるのだろう。
でも、あえて肉野菜炒めどんぶりを弟につくる。ちょっといいな。
# by pacific_project | 2005-06-28 22:45 | 料理・食べ物

キャンドルナイト

仕事帰り、代々木公園でやっていた100万人のキャンドルナイトに行ってきた。

野外のステージのそばに屋台がいくつか出ていて、人が集まっている。
電気はついていず、そこかしこにロウソクの火がともっている。
ラップのテンポに似た詩がリーディングされ――気持ちよかった――、
イベントがはじまった。

みんな何人かでまるくなって地べたに座って、酒を飲んでいる。
幸いぼくもどの輪かに混じることができて、
火のそばで飲みながらだらだらしゃべった。
環境とか平和について考えるって話だったけれど、
むしろ火がもっている、共同性を立ち上げる力のことを改めて思った。
こんな感じのゆるいイベントというのはいいものだな。
# by pacific_project | 2005-06-21 23:52 | 日誌
第13回フランス映画祭横浜2005に行ってきた。

行きがけにみなとみらい駅で6/13にオープンしたばかりのブックファーストを発見し、
うれしくて店内をぐるぐる回りながらじっくり棚を見ていたのだが、
会場のパシフィコ横浜に着いたら当日券を待つ人々がわんさかと並んでいた。
かろうじて、通路に座って観ることができた。

観た映画は、セドリック・クラビッシュ『ロシアン・ドールズ』(原題)。
主人公グザヴィエは30歳独身で、物書き。といっても、伝記本のゴーストをしたり、
ありきたりな恋愛ドラマの脚本を書いたりしながら本物の作家を目指している。
このちょっとさえない男と、彼を取り巻くうつくしい女性たちとの恋愛模様を、
ロンドン、パリ、サン・ペテルスブルグを舞台に描いた作品。
全体的に軽いのだが、グザヴィエの中途半端さがリアルだった。

上映後のインタビューでクラビッシュ監督が、
前作『スパニッシュ・アパートメント』の続編となるこの作品を撮るにあたり、
フランソワ・トリュフォーの「アントワーヌ・ドワネル」シリーズを改めて観なおし、
続編をつくることを確信したと語っていて、なるほどと思った。
「グザヴィエもの」は、この監督にとって自伝的な作品になるようだ。
# by pacific_project | 2005-06-18 23:40 | 映画

朗読会に参加しました。

6月11日、中沢けい公式サイト「豆畑の友」主催の朗読会に参加しました。

お客さまおよび場に関わったすべてのみなさま、ありがとうございました。
今後とも、太平洋プロジェクトをよろしくお願いします。

前日までは新作のヒントとなった安房直子「青い花」を読むつもりでしたが、
時間の都合上、「サーカステント」のみ、読むことにしました。
感想などもしございましたら、こちらまで気軽にお願いします。
今後の参考にさせていただきます。


スタート前に、KさんとKさんと笹巻けぬきすしを食べてから、本番に臨みました。
初めて食べたのですが、なかなかおいしかったです。
# by pacific_project | 2005-06-12 23:31 | ニュース

新作の話

新作のタイトルは「サーカステント」。400字詰原稿用紙20枚程度の短編です。
子どものころ好んで読んでいた安房直子の童話「青い花」からヒントを得てつくった作品です。
朗読会では「青い花」を読んだあと、続けて新作を読みたいと思います。

※「青い花」は、以下の本に収録されています。
安房直子『まほうをかけられた舌』(岩崎書店)
安房直子『見知らぬ町ふしぎな村 安房直子コレクション2』(偕成社)
# by pacific_project | 2005-06-10 10:33 | ニュース