『まわり道』を観た
2004年 12月 11日
ヴィム・ヴェンダース『まわり道』(1975年)を観た。作家になりたいが人間嫌いで、生活に息がつまっている青年が母親に促されて旅に出るロード・ムーヴィー。ゲーテの小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」が基になっている。詳しいあらすじやキャストはここで。
旅に出たくなる映画だ。旅の移動の途中の浮遊感、出会った人々との対話や、曖昧な関わりなどにリアリティがある。素晴らしいところはたくさんあるのだが、この作品がデビュー作らしいナスターシャ・キンスキー扮する、ほとんど(あるいはまったくだったか)しゃべらない芸人の存在感が印象的だった。旅の途中で出会った人々で、ある金持ちの家に泊まった日の翌朝、みなで夢の話をしている際に輪に加わらず、観た夢を尋ねられたときに身振りだけで「くだらない」と伝える、あの表情。
旅に出たくなる映画だ。旅の移動の途中の浮遊感、出会った人々との対話や、曖昧な関わりなどにリアリティがある。素晴らしいところはたくさんあるのだが、この作品がデビュー作らしいナスターシャ・キンスキー扮する、ほとんど(あるいはまったくだったか)しゃべらない芸人の存在感が印象的だった。旅の途中で出会った人々で、ある金持ちの家に泊まった日の翌朝、みなで夢の話をしている際に輪に加わらず、観た夢を尋ねられたときに身振りだけで「くだらない」と伝える、あの表情。
by pacific_project
| 2004-12-11 12:12
| 映画