航海日誌


by pacific_project
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

カテゴリ:音楽( 2 )

ポラリス

フィッシュマンズのベスト盤が出る。
しかし、これはすぐに聴くべきなんだろうか。ただでさえ、彼らが作り出した音の世界にまだちょっと含まれている感じなのだ。再確認するには、あまりに近すぎはしまいか。また浸るより、ほんの少し先を想いたい。そういう気分が勝っている。

だったら、いま聴くのはもうすぐ新曲の出るポラリスにしよう。1999年、ボーカルの佐藤伸治の死によるフィッシュマンズ解散後、翌年にベースの柏原譲がラブライフのオオヤユウスケらと結成したのがポラリスだ。この3月にドラムの坂田学が抜けたようだ。最初期には、フィッシュマンズを背負っているような感じがあって、歌い方まで似ているのがどうだろうな、と言っている友達がいた。

2004年発表の『Family』と『cosmos』を聴いてみる。ゆったり伸び伸びと心地よい音が広がっていく。確かにまだ、端々にフィッシュマンズの匂いを感じないこともない。いや、でもそれでいい。きっとポラリスには、音楽を展開するうえで大事にしていることがある。それは、避けがたく負の要素をはらんでいるフィッシュマンズ(佐藤伸治)の世界を、忘れたりなしにしたりするのではなくて、肯定的に捉えなおしていくことだ。そう思ったら、なおのこと気持ちよく音楽を聴くことができた。

『cosmos』に「太平洋」という曲があるのもうれしい偶然。楽しみに次を待つ。
[PR]
by pacific_project | 2005-04-16 23:59 | 音楽

サンボマスター

サンボマスターのセカンド・アルバム『サンボマスターは君に語りかける』を聴いている。突き抜けきった傑作のファースト『新しき日本語ロックの道と光』の熱はそのままに、今作では曲全体から温かさがにじみ出ている。いい。「美しき人間の日々」「夜が明けたら」「週末ソウル」など。

少し前、部屋に訪れる甥と姪に、CDプレイヤーで音楽を聴かせてみたことがある。まったく興味を示さない曲もあるなか(ジャズにはまったく関心がないようだ。まあ、そうか)、サンボマスターの『新しき日本語・・・・・・』をかけたら、イントロの数秒で二人の目がピカッと光り、身体が動いた。ヘイヘイヘイヘイ! というボーカルのかけ声からはじまるのだが、それが気に入ったみたいだ。

左耳にイヤホンをつけた姪は、その冒頭の箇所だけを繰り返し聴きたいようで、巻き戻しのボタンを押そうとする。だが、右耳にイヤホンをつけた甥は一曲を通して聴きたいようで、やめろよ、と言って妹を制そうとする。二人の間にいるぼくが、ほら、喧嘩するなら聴かせないよ、と言うと、兄である甥が少し不満そうな顔のまま、順番だからな、と妹から身を離す。そう、それでいい。音楽は君たちが喧嘩をするためにあるわけじゃない、仲良くやってほしい、なんて考えたりする。

それからしばらくの間、甥と姪が部屋に来るなり、ねえ、Y、またあのヘイヘイヘイヘイ! っていうのかけようよ、と言っていた時期があった。
[PR]
by pacific_project | 2005-03-10 01:25 | 音楽