航海日誌


by pacific_project
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カテゴリ:料理・食べ物( 3 )

ジャガイモ

すこし前のことになるが、ジャガイモをいただいた。
お家の庭でつくったのだという。とれたてだ。
遅くに帰宅した夜、皮をむいて、芽を取って、レンジで数分。
くしがとおるくらいになったら取り出し、四つに割る。と、
中からほわほわ湯気が出てくる。ふ。顔がほころんでしまう。
バターを落としたらふにゃり、と溶ける。あら塩をふっていただく。
しばらく塩で楽しんだ後、ちょっと醤油をたらしてちがう味にする。
おいしい!
夜中に台所でしばし動けなかった。
こういうのでいいんだよなあ、と思いながら、眠る。

思い出した。
いつだったかに読んだ長嶋有の小説のなかで、
主人公の男が昼間、商店街の肉屋でコロッケを買って、ソースも買って、
公園に行って熱いうちに食べる、という場面があった。
これはこれでおいしそう。
たしかそれはある作家が幸福な食事とは何か、と問われたときの答えで、
それを覚えていた主人公が自分でもやってみたのだ。
機会さえあればやってみようと思いながら、肉屋を通っても忘れている。
いつか晴れた日の昼下がりに、決行します。
広めの公園で。大胆に。

そう、コロッケといえば、安房直子に「コロッケが五十二」という作品があります。
こふきちゃん、という肉屋の娘が家で留守番するあいだ、
両親に内緒で、コロッケをつくるのです。隣の猫といっしょに。
上手につくれるものの、ふとした拍子にコロッケがお皿から転がり、外へ出ていく。
あわてて追いかけるうち足が止まらなくなって、
いつしか自分も転がるコロッケになってしまう、という話。
この作家には、流れに巻き込まれてしまうという話が、けっこうあります。

この、こふきちゃんというネーミングが子どものころから好きで、
こないだ書いた短編「サーカステント」に、登場してもらいました。

今日は、ジャガイモづくし。
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by pacific_project | 2005-06-29 22:29 | 料理・食べ物

料理

先週、先々週と続けて、休日に家で料理をつくった。
久しぶりのせいか、包丁を握る手つきがおぼつかなくなっている。
台所のどこになにがあるかすらわかってない。だめな感じだ。
でも、だんだん慣れる。慣れれば、だいじょうぶ。

ぜんぶ、家にあるものでつくった。
料理本などを見たが、足りないものがたくさんあり、てきとうに代用する。
鶏がらスープ? 本だしでいいだろう。
ショウガ? チューブ入りショウガ。
木綿豆腐ってあるけど、絹ごししかないや、とか。
ちょっとずつ、あるべき正しい姿からずれていく。
でも、だましだまし、味を整える。

炒めものに塩こしょうを振っている横で、味噌汁のなべに火をかける。
野菜の残りを冷蔵庫へしまってからまな板をサーっと洗い、
皿や箸を人数ぶん用意。
焼き魚を裏返したとき、ご飯の炊けた音がする。
それぞれの動作が、ぜんぶ一つながりになる。
なかなか、うまくできた。よかった、よかった。

思い出した。こないだ、新人賞を獲った二十代の方の小説を読んだのだが、
そこに、部屋に転がりこんできた、本物だかニセモノだかわからない弟に、
主人公が肉野菜炒めどんぶりを作ってやる、という場面があり、妙によかった。
一人暮らしをはじめて最初につくったのは肉野菜炒めだったことを、
リアルに思い出した。あと、チャーハンとか。
作者は、じつは料理人らしい。
だからきっと、洗練された料理のことも、書こうと思えば書けるのだろう。
でも、あえて肉野菜炒めどんぶりを弟につくる。ちょっといいな。
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by pacific_project | 2005-06-28 22:45 | 料理・食べ物

スープ

思いのほか早く帰宅することができて、久々にキッチンに立つ。

鶏肉と、冷蔵庫の下の段に入っているえのき茸やさやえんどうほか、くず野菜をまとめて煮込んで、塩と黒こしょうで味をととのえるだけの簡単なスープをつくった。身体があたたまった。
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by pacific_project | 2004-12-14 22:31 | 料理・食べ物