航海日誌


by pacific_project
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ある夜のカレー

 最近、自分がいんでぃらのカシミールチキンカレーを好きであるということに気づいた。いつの間にか、かなりの回数通っている。急に食べたくなる。癖になっているといってもいいほどだ。気づいたらうまくなじんでいた、という感じ。蕎麦屋もそうだけれど、街のなか一人で入れるこんな場所はたいせつだ。

 こないだも仕事帰りに思い立って、有楽町店に寄った。
 食券を買ってカウンターに座って店主に渡すとすぐに出てくる。うん、そうそうこれ、このスパイス。チキンもルウとぴったり合っていて。にんじんやじゃがいもが丸いのもたのしい。おいしさが安定しているから、気持ちが落ち着いてくる。あー、来てよかった、と思う。少し前からパク森を意識したようなキーマカレーがメニューに加わっていたが、そういうことをしなくてもいんでぃらにはカシミールがあるからいいのにな、と思う。

 しかしそのとき、隣の男女二人がなにやら語っているのが耳に入ってきた。ヨーロッパにおけるカレーの歴史というのは、云々。あたしがロスにいたころは、云々。まさか、と自分の耳を疑った。ここはいんでぃらなのだ。カウンター6席程度のちいさな店だ。二人の会話はかみ合っておらず、お互いに自分が興味あることを話しているのみ、という印象。ちらっと見てみる。二人とも、カレーが全然進んでいなかった。

 チキンを口にほおばりながら、気分がみるみるさがってくるのを感じた。せっかくの夕飯なんだ、おいしくカレー食べさせてくれよ、と哀願をこめた光線を送ったものの、彼らに届くことはなく、会話は続いた。店員の一人がどこか落ち着かない様子で裏に引っ込んだ。仕方なく、さっさと済ませて出てきてしまった。まあ、もともと長居するような場所でもないけれど。

 一人でも誰かと一緒でも、食事は楽しみたいなあ。いい時間にしたい。
 まあいい。そのうちまた行こう。
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by pacific_project | 2006-05-26 02:27 | 日誌